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香木 香木とは香りのする樹木全般をさしますが、お香の世界ではとくに沈香、伽羅、白檀を指します。 沈香 比重が水より重くて水中に沈むから、略して、 沈香、沈水香木、沈水、沈木 ジンチョウゲ科アキラリア属、ゴノスチラス属の常緑高木に外傷、あるいはある種の刺激によって樹木の幹や枝の内部の限られた部分に、きわめてまれに樹脂分が沈着したものです。 『日本書紀』推古天皇三年、夏四月の条に、沈香木が淡路島に漂着したことが記載されています。 島民は普通の流木と思って薪にくべたところ、あまりにすばらしい香りなので、すでに沈香を知っていた聖徳太子に献上したという話です。 沈香はその後、日本においても仏教儀礼で使用され、武士の時代からは特に沈香のみを焚く習慣が普及していきます。 香道では沈香の香りを「六国五味」により分類。 香業界で各社独自の基準により分類。 たとえば産地により、シャム、タニと分類し、形状により、馬蹄、ツメ、笹、分割、刻みなどと分類します。 シャム = ベトナム、タイ、カンボジアなど。甘味系 タニ = インドネシア、マレーシアなど。辛味系 伽羅 沈香の最高品質のもの。 ベトナム中部奥地密林の限られた地域にのみ産出する。 別名=枷楠香、奇楠香 語源=KALA(カラ)=黒色(樹脂分が多い) 注:沈香の場合、黒いからよい香りとは限りません。 分類=白伽羅、黒伽羅、緑油伽羅、紫伽羅 伽羅は絶滅危惧種としてワシントン条約に登録されており、正規のライセンスがなければ輸出入は行えません。 伽羅と称されていてもその真贋率は低いため、試し焚きができるところをお勧めします。まず、伽羅の香りを学ぶことからはじめましょう。 | |
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